副業の平均収入は?仕事内容と稼げる職種を調べてみた

副業をしている人は、副業でいくらぐらい稼いでいるのでしょうか。
これから副業を検討している方にとって、平均収入を知ることは自分自身の目標にもつながるので、知っておきたい数字です。
そこで、本記事では副業の平均収支について解説した後、フリーランスの職種別の年収傾向を確認して、稼ぎやすい職種は何かを紹介します。
また副業の月収レベル別に、どのような仕事内容が多いかを説明した後、おすすめの副業をいくつか紹介します。
これから副業を検討されている方はぜひ最後までご覧ください。
副業の平均収入とボリュームゾーン
副業の平均収入とボリュームゾーン、副業の平均労働時間について解説します。
今後副業を始める上でひとつの目安としてください。
副業の平均月収は「6.82万円」
パーソル総合研究所が2019年2月に発表したニュースリリースによると、副業をしている人が得ている月収の平均は6.82万円、平均時給は1,652.1円でした。
また、ランサーズが2020年4月に発表した「ランサーズ フリーランス実態調査(2020年度)詳細版」によると、副業系すきまワーカーの平均年収は63万円、副業パラレルワーカーの平均年収は116万円という結果も出ています。
副業にかけている時間は1週間当たり平均10.32時間、もっとも多い時間は5~10時間未満で29.6%、ついで10~15時間未満が19.2%という結果に。
週40時間働き、さらに10時間程度働くということは、平日2時間ずつ残業しているのと同じ計算です。
月収のボリュームゾーンは5~10万円未満
月収のボリュームゾーンは5~10万円未満で、副業をしている人の23.8%がこの月収になります。
次いで、3~5万円未満と1~2万円未満が同じ20%を占めており、月収10万円未満の人は合計81.1%と8割以上を占める状況です。
残りの18.9%は10万円以上の月収があり、30万円以上を稼いでいる人も3.9%います。
副業を始める場合は、まず2万円を初期の目標にして、その後5万円、10万円と順次上の目標を目指すといいでしょう。
フリーランスの職種別の年収傾向
副業では、どのような仕事が稼ぎやすいでしょうか。
副業の職種別月収については調査データが見つからないため、参考としてフリーランスの職種別平均年収を調査しました。
副業にどの職種を選ぶか迷っている場合は、仕事選びの参考にしてください。
年収の高い3つの職種
一般社団法人フリーランス協会が毎年発行している「フリーランス白書」の2019年版によると、年収の高い職種は以下の3職種です。
- ビジネス系:経営企画、新規事業開発、人事、経理・財務、法務、広報、マーケティング、営業
- IT・エンジニア系:Web/グラフィックデザイナー、エンジニア全般
- 専門・士業系:弁護士、司法書士、行政書士、税理士、弁理士、公認会計士、社会保険労務士
特にビジネス系は、43.9%が年収600万円以上で1,000万円以上も10.1%に上り、安定した収入を得ています。
専門・士業系は2,000万円以上の高収入を得ている人が4.3%ともっとも多い職種で、専門性の高さが収入につながっていることがよくわかる結果です。
IT・エンジニア系は400~600万円未満がボリュームゾーンですが、1,000万円までの高給を得ている人も多い点が特徴です。
ただ、1,000万円を超えると、他の公衆収入職種に比べて割合が少なくなります。
一方、平均年収の低さが目立つ職種は「接客・作業系」です。
店舗接客サービス、現場作業、事務作業など現場に出向いて働くこれらの仕事は、74.1%が年収400万円未満。
副業として仕事を選ぶ場合でも、接客業はなかなか厳しいことがわかります。
参入しやすい文筆系は収入の高低が分かれる傾向
特に専門スキルを持たない人でも始めやすい文筆系の仕事は、年収400万円未満の人が58.9%と6割近くに上ります。
その一方で、年収600~800万円未満が8.2%、800~1,000万円未満が5.5%。
高収入を得ている人も一定数いて、収入の高低が分かれている状態です。
間口が大きく誰でも始めやすいライティングの仕事ですが、年収の調査結果を見ると、高収入を得る道もある状況だと言えます。
収入に高低差のある理由は、専門知識の必要なライティングができるかできないかで差が生まれると推測されます。
例えば、初心者のうちは、文字単価1.0円以下の案件しか獲得できないケースがほとんど。
一方、文字単価3円以上の案件となると、専門的な知識(法律、医療など)が求められるケースが多く、対応できるライターは高収入を得られます。
そして、どんどん経験を増やしていくと、専門知識を活かしたライティングであれば文字単価6円以上も視野に入ってくため、同じライターでも収入の高低差が生まれます。
副業の月収別に見た仕事内容
ここからは、副業の月収レベル別に、どのような仕事があるか、また税金面でどのような注意が必要かを解説します。
月1万円未満
月1万円未満の収入ということは、アンケートモニターや懸賞応募をメインにしているか、アフィリエイト、ライティングなど、副業を始めたばかりの状態であると考えられます。
アンケートモニターで高収入を得られる座談会やインタビュー形式のアンケートは、登録したばかりではなかなか獲得できません。
また、アフィリエイトは成果が出るまでに時間がかかり、ライターは文字単価の低い案件を何とか獲得して、コツコツこなしている状況です。
月3万円未満
月3万円近くまで稼げるようになりつつある状況では、定期的に収入が得られている段階が考えられます。
毎月2万円ずつの副業収入があると年間で24万円の収入を得ることになり、確定申告も検討しなければならない段階です。
月10万円未満
副業で月10万円近くまで収入を得ている場合は、初心者向けの案件から抜け出し、ある程度高いレベルの仕事が取れている状態です。
文字単価2円のライティング案件なら5万文字で達成可能。
3000文字の記事なら17記事、5000文字の記事なら10記事受けることで月10万円の収入が達成可能です。
月10万円ということは年間120万円の副業収入があるため、青色申告特別控除を受けるために、開業届+青色申告承認申請書の提出も検討します。
月10万円以上
副業収入で月10万円以上ある人は、初期投資・技術が必要な仕事をしているケースが多く見られます。
例えば「インターネットメディア運営(広告収入)」「専門職(資格保有)」、「投資・シェアビジネス」などはその一例です。
この収入クラスは副業歴も長く、時間をかけてこの収入を得るようになっています。
ここまでで、副業の収入事業を解説してきました。
ここからは、ケース別におすすめの副業を紹介します。
初期投資と時間をかけられる人におすすめの副業
初期費用と時間をある程度投資する余裕のある方におすすめの副業を3つ紹介します。
いずれの仕事も始めのうちはなかなか稼げませんが、時間をかけることで大きな収入になる可能性を秘めた副業です。
インターネットメディア運営(広告収入)
自分でインターネットメディアを運営して広告収入を得る、いわゆる「アフェリエイター」。
ある分野に特化したメディアを立ち上げ、そのメディアに合致した広告を掲載することで広告収入を得る仕事です。
SEOの基礎、Googleの最新動向など、学ぶことも多く収入を得るにはかなり時間がかかります。
サーバーのレンタル代や記事の外注など、初期費用も多くかかります。
しかし、時間をかけることで広告収入が得られるようになり、立ち上げ時ほどの手間をかけずに安定した収入を得られる点が魅力です。
シェアビジネス
シェアビジネスとは、さまざまな遊休資産をシェアするビジネスのこと。
副業として始めやすいシェアビジネスは、ココナラなどの副業サイトを利用して、自分のスキルをシェアして稼ぐ方法です。
ココナラの場合、始めは1回500円のサービスとして売り出し、何度か実績を重ねて高評価が積みあがったところで、サービスの価格を上げられるようになります。
実績が積みあがるまでには時間がかかりますが、少しずつ稼げるようになる副業です。
投資
投資は、ある程度大きな金額の自己資金が必要な副業です。
投資の前に、投資対象の金融商品に対する勉強をした上で投資をします。
いきなり大きな金額を動かすとかなりのハイリスクなので、通常は少額から投資を開始して、慣れてきたら投資額を増やしていきます。
副業が禁止されている人の場合は、有効な選択肢のひとつです。
ただし、他の副業と違って元本割れのリスクがあります。
投資をする際は、あくまでも余剰資金に留めましょう。
未経験でも在宅で稼げるおすすめの副業
初期投資するお金がない、専門スキルもない、という副業初心者におすすめの在宅ワーク系副業を紹介します。
いずれも下積みは必要ですが、続けていくうちに収入が増えていく点が特徴です。
クラウドソーシング
クラウドソーシングとは、仕事を任せたい発注者が、不特定多数の外部の人間に向けて仕事を発注する、アウトソーシングの一形態です。
国内にはクラウドソーシングサイトがあるので、副業を始めるときは複数のサイトに登録すると選択肢の幅が広がります。
データ入力や音声データの文字起こし、ライティングなど初心者でもやりやすい仕事から挑戦して実績を積みましょう。
実績を積むことで、さらに単価の高い案件に挑戦できるようになり、効率良く稼げるようになります。
ネットショップ運営
ハンドメイドやグラフィックデザイン、イラストなどが得意な場合や、買い物自体が好きな人は、ネットショップ運営も検討してみましょう。
簡単にネットショップを持てる「BASE」はその一例です。
BASEは、オリジナルデザインのグッズを制作できる「オリジナルプリント.jp」と提携していて、自分でデザインしたグッズをBASEで簡単に販売できます。
BASEとオリジナルプリント.jpは、元手をほとんどかけることなく商品を販売でき、売れた場合のみ手数料が引かれるため、元手がなくても始めやすい組み合わせです。
副業サイト経由の受注
副業サイト経由での仕事受注も、在宅ワークで稼ぐことができる副業です。
副業サイトには、スキルシェアサイトやポイントサイト、アンケートモニターサイトなどがあります。
シェアビジネスで紹介したココナラも副業サイトの一種で、他にはポイントサイトのモッピーやアンケートモニターのマクロミルはその一例です。
体力に自信がある人におすすめの副業
日ごろデスクワークばかりなので屋外で仕事をしたい場合や体力に自信のある場合は、フードデリバリーや運転代行もおすすめの副業です。
フードデリバリー
フードデリバリーは、従来の出前とは違い、不特定多数の店舗から入る配達要請をフードデリバリーサイトが一手に請け負い、配達員に配達を業務委託するシステムです。
繁華街で数多くの注文をこなせるなら、効率良く稼げる副業となります。
ただし、配達場所まで遠いエリアは、自転車だと大変なのでバイクを使って配達するなどの工夫も必要です。
運転代行
車を運転した先で飲酒をしたドライバーが頼む運転代行も、外に出て稼げる副業のひとつです。
基本的に深夜帯の仕事になるため時給がよく、週末メインに働くだけでも月収5万円を目指せます。
短い時間で集中して稼ぎたい場合におすすめの副業です。
ランサーズで実績を積めば月収10万円も十分可能
総合型のクラウドソーシングサイト「ランサーズ」なら、実績を積んで高評価を貯めていくことで、より条件の良い案件に挑戦できます。
IT系のエンジニアならツール開発、デザイナーならイラスト作成や指定の画像作成、特に専門技術を持たない場合でもライティングなど、できる仕事は多種多様です。
副業を始められる状態なら、早速会員登録をして、めぼしい案件に募集してみてはいかがでしょうか。
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